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ヘビが長い舌をチョロチョロ出し入れする理由
道端でばったり蛇に出くわすと恐怖しか感じませんよね。しかも口を閉じたまま長細い舌を出し入れしてとても不気味です。あの舌の出し入れはですね、相手に恐怖を与えるためではなく周囲の情報をキャッチするためです。
私たち人間は外部の情報を主に目・耳・鼻などの感覚器官を使ってキャッチしています。ヘビの目は前方60度くらいは見えていますが耳は音を感じることができません。皮膚感覚は発達しており地面を走る獲物の足音を感じることができます。
で、長い舌を空気中に出すことによってですね、空気中に漂う味やにおいをとらえているんです。空気中の情報を舌で集め、その情報を口の中の上部にあるヤコブソンという器官に渡すことで脳に情報が伝わり、交尾する相手を見つけるのに役立てたりネズミの追跡をしたりしているんですね。
ちなみにですけど寒い冬になると冬眠するヘビですが熱帯地方に生息しているヘビは高温乾燥を避けるために夏眠(かみん)する種もいます。さらにちなみにですけど一部のカエルやカタツムリも夏眠する生き物です。