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夏目漱石が飼っていた小説のモデル黒猫には生涯名前がなかった
超有名な小説家・夏目漱石(1867-1916)の代表作に「吾輩は猫である」がありますよね。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」という始まり方なんですけど、この小説に登場する猫は夏目漱石の家に迷い込んできた黒猫がモデルになっていてですね、小説にあるように本当に名前が付けられていませんでした。
小説「吾輩は猫である」が完成された翌年にこの猫は死んでしまうんですけど、家に迷い込んでから死ぬまで、結局名前は付けてもらえなかったんですよね。名前は付けてもらえなかったけどお墓は作ってもらえたようで、漱石の書斎裏に生えてある桜の木の下に埋めて墓標も立てられました。9月13日に亡くなったので毎年9月13日は夏目漱石の飼っていた猫の命日となっています。