なぜライオンはオスではなくメスが狩りをするのか

       
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なぜライオンはオスではなくメスが狩りをするのか

ライオンは群れで行動しますよね。オス一匹に対して数匹のメス。狩りはそのメスがするというのは有名な話ですよね。私たち人間の男どもからしたら、おいおい、羨ましーじゃないか、と思ってしまうのですが、オスだって狩りはします。

群れの中のオスの子供ライオンはある程度成長すると群れから出て、単独、または数匹の若い兄弟たちと狩りを行います。狩りを通してどんどん大きく強くなり、血縁関係のない群れのリーダーを襲ってその群れのリーダーになるのです。

つまり元々群れのリーダーとして君臨していたオスのライオンは群れの外からやってくる若いオスに戦いを挑まれて負けたらその群れから追い出される形で出ていき1匹で暮らさなければいけません。そして年老いて死ぬんです。

ちょっと話が脱線しましたが、じゃあなぜ群れのリーダーになったオスのライオンは狩りをしないのか。それはですね、体も大きく顔も大きく俊敏な動きができない、つまり狩りには不向きであることが一つ。そして子孫を残すため繁殖行動に精を出さなければいけないから。というのがもう一つ。

まあ、聞くだけなら結果オーライじゃんって私たち人間のオスは思ってしまいますが、これが結構大変で、ライオンの妊娠確率は低いため、何度も何度も交尾を重ねなくてはいけません。しかも狩りには不向きな体ですが群れが襲われたら戦わなくてはいけませんしオスのライオンってホントに大変なんですよ。