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鯉の歯は口ではなく、喉の奥にある(咽頭歯)
ほとんどの生き物は口の中手前側に歯がありますよね。(アリクイやカメや鳥類には歯がありませんが)
普通、魚の口には歯があるのですが鯉の口には歯がありません(ちなみにタイの顎の力はものすごくて釣り上げたばかりのタイの口の中に指を入れると、顎の力と歯のかたさで指の骨が砕けるほどです)。鯉の口には歯がないのにどうやって食べ物を食べるのかというと、口の中ではなく喉の奥(エラの内側)に信じられないほど丈夫な歯が実はあってですね、貝の殻なんて簡単に砕くことができるんです。
で、貝を砕いて中身は消化器系へ、不要な殻はエラの隙間から吐き出されるようになってるんですね。
ちなみに琵琶湖からは2000万年以上も昔の鯉の化石が見つかっておりますが、日本国内で最も古い鯉の化石は長崎県の壱岐島の地層から発見されたもので、約500万年前〜2500万年前のものといわれています。