契約社員と社員の違い

-　詳しい解説　-

契約社員とは、一定期間のみ採用される契約を交わしている社員の事である。派遣社員とややこしいが、派遣社員は「派遣会社」と雇用契約を結んでいるのに対し、契約社員は働く現場となる会社と直接契約を交わしている点が違う。ちなみに、準社員や非常勤、嘱託、臨時社員も、有期の社員である事から契約社員とされる。社員（正社員）とは違い、ボーナスや昇進も無い場合が多く、同じ所で長くは働けないが、海外等のとんでもない所や望まない場所への転勤は無く、責任の重い仕事はなるべくしたくない場合等にはメリットがある。本来は技術力の高いプロフェッショナルの働き方であったが、実際は企業に都合の良い使い捨て社員として利用されている事が多い。

社員とは、会社に雇用されて勤務している人の総称で、パートやアルバイト等と区別する為に用いられ、特に正規雇用の正社員の事を指す場合が多い。フルタイムで残業もパートにさせている様な会社は「パート社員」とパートの事を呼んでいる所もある。正社員の場合は、「契約社員」とは違い、雇用期間が有期では無く、かなり特別な理由が無ければ解雇するのは難しい。だがその分、望まない仕事をさせたり、海外転勤を命じたり、サービス残業をさせたり、ブラックな会社では正社員という立場故に奴隷の様にこき使われ、時給制のバイトや派遣の方が手取りが多いという事も起きている。普通の会社であれば、長く働く程実績も評価も上がり、役職にもつける為、長期安定して働く気があるのなら、契約社員よりも正社員の方が良い。