清算と精算の違い

-　詳しい解説　-

清算とは、きまりをつけるという意味で、例えば借金を返済したり、貸している金を返してもらったりする等して、ややこしい問題をさっぱりさせる事をいう。また、法人が解散する時に、財産関係を整理する事を意味する。使い方としては「立ちいかなくなってしまった会社を清算する」「借金を清算する（きちんと返す）」「不倫関係を清算する（関係を断つ）」「過去を清算する（葬り去る）」といった感じになる。

一方精算とは、経費や交通費等、様々な費用を細かく計算してきちんとした数字を出す事である。該当する料金を、正確に細かく１円単位まで計算をしなおした上で、その過不足分を正す事を意味する。事務的ではっきりとした数字を出す。使い方としては「まとめて私が支払いをしておくから、あとで皆で精算する事にしよう」「乗り越し運賃を精算する」といった感じになる。「清算」とは違い、お金を「払う」というよりは、「計算をして正しい数字を出す」という意味合いが強い。また、清算の様に人間関係等をスッキリさせたり見直す様な意味は無く、あくまでお金に関する事にのみ用いられる点も違う。