コンバージョンとリノベーションの違い

-　詳しい解説　-

コンバージョンとは、建物の用途を現在の物から変更してしまい、資産価値を高めようとする事である。例えば、事務所として貸し出していていたが空き室が増えてきて採算が取れなくなってしまったビルを、全面的に改装して集合住宅にする等である。リノベーションとは違い、ターゲットを全く違うジャンル（企業→個人等）に変える事になる。解体や建替えをしない為、工期を短く出来、かつコストも抑えられるというメリットがある。

リノベーションとは、コンバージョンとは違い、建物の用途は変更せずに、デザイン性を高めたり設備を充実、ランクアップする事によって資産価値を高めようとする事である。例えば、老朽化が進みデザインも古臭い集合住宅を、今風のデザインや設備に作り替えたり、バリアフリー化を徹底強化する等して、新しいターゲット（入居希望者）を開拓しようとする事である。リフォームにも似ているが、元の配置を利用するリフォームとは違い、配管類等の配置も全く新しくし、間取り等も以前の状態に縛られずに希望通りのものにする様な大掛かりなものをリノベーションと呼んで区別されている。

どちらも１から建てるよりはエコであるが、規模やデザインによってはさほど価格が変わらない事もあり得る。また、そもそもマーケティングに失敗していれば、費用だけがかさみ、コスト回収が出来ないという危険性もある。