再雇用と定年延長の違い

-　詳しい解説　-

再雇用とは、定年を迎えた従業員を一旦退職させ、給与等の待遇や職務内容を見直した後、雇用し直す事である。仕事内容はそのままで、時給制になったり、給与が大幅に減額されるのが一般的。「高年齢者雇用安定法」が改正され、企業側は希望者全員を再雇用する義務がある。有能な従業員も、そうでない従業員も希望されれば区別なく雇わなければいけない。

定年延長とは、企業が定めていた定年の年齢を引き上げる事である。日本政府は2025年の４月までに定年年齢を６５歳に義務化出来る様、段階的に進めている最中である。人手不足でベテラン社員を繋ぎとめておきたい場合には企業にとってもメリットは大きいが、中小企業等は人件費が圧迫され、新規採用がしにくくなってしまうという問題もある。

どちらも年金支給年齢が６５歳以上に引き上げられた事により、定年から支給年齢まで無年金世帯（かつ無収入の空白期間）が増えない様に定められたものである。定年年齢は企業により異なり、定年が存在しない企業もある。