示談と和解の違い

-　詳しい解説　-

示談とは、裁判を行わず、民事上の問題を当事者間で話し合って解決をさせる事である。その為、和解とは違い、裁判所は関与しない。また、相互に譲歩せず、一方だけが譲歩する場合もある点が違う。交通事故等で行われる事が多く、その多くはお金での解決になっている。しかし、専門知識を持った中立的な人間がいない場合、詐欺等の手段として用いられる事もあり、内容には注意が必要である。裁判をした上での和解とは違い、訴訟を終了させるといった効力は無い。交通事故で示談した後、後遺症などが発覚した場合は、あとから賠償請求する事が可能である。

和解とは、裁判内外を問わず、争いをしていたり、関係が断絶している者同士が、お互いに譲歩し合い解決をはかる事である。その為、「示談」とは違い、一方だけが譲歩する様な場合は和解とは呼ばない。起訴する前・起訴中でも和解が成立する場合がある。和解した場合、以降同じ内容について争い直す事は出来ない。