お吸い物と味噌汁の違い
- 概要 -
「お吸い物」も「味噌汁」も、日本の食卓の中で、古くより親しまれてきた汁物であることに違いはない。「お吸い物」は、懐石料理や節句の料理など特別な催しの際に用いられることが多く、特徴は出汁の旨みと季節の具をシンプルに味わえるように作られることで、普段より食べられる「味噌汁」との最も大きな違いは‘味噌’を使用しないこととである。
- 詳しい解説 -
「お吸い物」と「味噌汁」は古くより日本で親しまれてきた、汁物のひとつである。その違いは、「お吸い物」は味噌を用いらない透明な汁物であるのに対し、「味噌汁」は各地方や家庭により様々な種類の味噌を使用している点である。
「お吸い物」は、昆布やかつお節などでとった一番だしの旨みを味わうことにあり、塩や醤油であっさりと仕上げる。具には季節の食材をそっと添えるように加え、懐石料理や節句の料理などに用いられ、シンプルで美しい椀となるのが特徴である。
「味噌汁」は、日本の伝統的な発酵食品の味噌を用い、一般的に野菜や魚介、豚肉、海藻などの具や出汁ともに汁物として調理する。つまり「味噌汁」とは味噌を用いなければならず、その要となる味噌には、原材料や麹との組み合わせ、製法を変えることで各地方によって様々な種類があり、大豆と米を発酵・熟成させた米味噌、大豆と大麦もしくははだか麦を発酵・熟成させた麦味噌、大豆を発酵・熟成させた豆味噌、製法の違いによる白みそと赤みそ、以上の種類などを混ぜた合わせ味噌(調合味噌)などが挙げられ、各地方、各家庭によって異なる。
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