加工者と製造者の違い
- 概要 -
「加工者」とは、食品が本質的に変更のない範囲で新しい属性を付加する者のことをいい、例えば、ハムの塊肉をスライスしたり、冷凍マグロを解凍する、煮干しの大きさを選別する等の行為が挙げられる。一方、「製造者」とは、食品を本質的に新しい属性に変更する者のことをいい、例えば、煮魚にする、豚肉を生ハムにする、牛乳を牛乳寒天にする等の行為が挙げられる。
- 詳しい解説 -
「加工者」とは、本質的に変更のない範囲で食品を新しい属性を付加する者のこと、「製造者」とは、本質的に食品を新しい属性に変更する者のことをいう。
「加工者」とは、食品に新しい属性を付加するが、前後で比較した際に本質的な変更はない行為を行った者をいう。例えば、ベーコンや生ハムの塊からスライスする、または整形する行為や、昆布や煮干しなどの大きさを選別する、アーモンドを粉状に粉砕する、乾燥大豆を挽き割る、千切り野菜をミックスする、天ぷらを盛り合わせる、甘塩鮭から辛口にする、魚の骨を取る、炙る、サーモンを解凍する、干しブドウに植物性油脂をコーティングする等の行為は「加工者」にあたる。
「製造者」とは、食品を製造する行為を行った者のことで、前後で比較した際に本質的に変更がなされた行為がこれにあたる。例えば、牛肉を焼いて焼き肉を作る、豚肉からハムを作る、煮干しにする、マグロを刺身にする、ウナギを蒲焼にする、千切り野菜を作る等の行為は「製造者」にあたる。
なお、消費者庁より公表された、食品衛生法及びJAS法、健康増進法に基づいて基準を統合した‘食品表示基準’及び‘食品表示Q&A’(平成27年12月24日改正版)による。
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