様と殿の違い

様と殿の違い

- 概要 -

様は立場や上下関係なく、氏名の下のみにつける。殿は目上から目下という意味合いがあり、現在では賞状以外ではあまり用いられないが、使用する場合は氏名の下にも、役職名の下にもつけることが出来る。

- 詳しい解説 -

「様」は相手の名前の下につける敬称。敬称の重複を避けるため、役職名の下にはつけない方が良いとされる。手紙の宛名やその他の文章、また口語でも一般的に用いられている。立場やその上下に関係なく、単純に礼儀として自分以外の他者を敬う意味合いを持つ。

「殿」は近年では敬称かどうかが曖昧で、敬称ではないという見方もある。名前の下だけでなく役職名の下につけることできる。「国から個人宛て」「上司から部下宛て」のように立場やその上下に関係する。一般に「目上の者から目下の者」に宛てられる際に用いられる。そのような意味合いのためか、「偉そうな印象を受ける」という意見も多く、口語だけでなく、近年では文書で用いられることもあまりない。ほどんどは賞状などで用いられるのみである。

つまり、様は上下意味合いがなく、氏名の下のみにつけるもの。殿は上下の意味合いがあり、役職名の下・氏名の下どちらにもつけることが出来るもの。

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