零式艦上戦闘機、ゼロ戦の弱点
大日本帝国の零式艦上戦闘機、通称「ゼロ戦」は、大戦初期には圧倒的な性能差で連合軍の戦闘機を次々に撃墜させました。しかし、大戦後期には全く通用しなくなってしまい、逆に連合国のカモとなってしまいました。なぜこれほどまでに立場が逆転してしまったのでしょうか。
一つの理由は、大戦初期は確かに日本のゼロ戦は優れた戦闘機でしたが、大戦後期になると連合国側の戦闘機の性能が格段に向上してゼロ戦を圧倒したからです。
二つ目の理由は、ゼロ戦が運動性を重視するあまりに防御を疎かにしていたことです。防弾ガラス、装甲板、防弾燃料タンク、自動消火装置などの防御装置がなかったため、次々に撃墜されていったのです。
また、大戦後期では日本軍に優秀なパイロットが少なくなっていったことも不利になった大きな理由でした。