台風や津波によって破損・修復された鎌倉の大仏の歴史

台風や津波によって破損・修復された鎌倉の大仏の歴史

修学旅行で多くの人が奈良の大仏見学をします。そして思い出すと分かるのですが、奈良の大仏は立派な大仏殿の中に鎮座しています。

さて、ここでもう一つ思い出してみましょう。鎌倉の大仏はどうでしょうか?

鎌倉の大仏は大仏殿に鎮座しているわけでもなく、屋外で雨ざらしになっています。そして近年では酸性雨の影響で崩壊の危機にあるといいます。なぜ雨ざらしなのでしょうか?

昔、この大仏は鎌倉時代、1243年に建てられました。この時は木造で、建立から4年後の1247年に暴風雨によって倒壊しました。これを受けて、1252年の再建の際には大仏は金属製とし、大仏殿もきちんと立てられました。しかし台風によって破損。修復されたのですが、戦国時代の1495年、鎌倉を襲った大津波のため、大仏殿は完全に破壊されてしまいました。

そして、今は雨ざらしの大仏として残っているのです。