世界初の輸血は1600年代〜輸血の歴史

世界初の輸血は1600年代〜輸血の歴史

世界で初めて輸血が行われたのは1667年のことでした。イギリスのオックスフォードの内科医であるリチャード・ローワーが、ある青年に輸血をしたという記録があるのです。同じ年に、フランスの医師ジャン・バチスト・ドニーが15歳の少年に輸血を行っています。

このとき用いられたのはなんと羊の血液でした。普通ならば激しい拒絶反応が出るはずですが、不思議とこの2つの輸血は成功しています。この事実を受けて、その後のヨーロッパでは若返りと称して若者の血液や動物の血液を輸血する事が頻繁に行われましたが、当然血液型の概念など当時はないので、激しい溶血性反応がでて死亡する事故が相次ぎました。

1678年には輸血禁止の命令がでて、その後150年間輸血が行われることはありませんでした。