夏目漱石と樋口一葉は結婚していたかもしれない
夏目漱石は愛媛県の松山中学校に在職中、貴族院書記長であった中根重一の長女鏡子と御見合いをし、熊本の五高に転勤した後に結婚しました。結婚した時、夏目漱石は29歳、鏡子は19歳で、10歳の差がありました。
しかし鏡子との御見合いよりも前に夏目漱石には縁談の話がありました。それは5000円札で有名な樋口一葉です。樋口一葉の父親と夏目漱石の父親が同僚だったため、父親同士の間で結婚話が進んで行きました。
ところが樋口一葉の父親が間もなく亡くなり、樋口一葉自身も24歳で亡くなってしまい、この結婚話はなかったことになってしまいました。
また、夏目家ではこんな話も伝わっています。当時樋口一葉の父親は事業に失敗して多額の借金を抱えたため、夏目漱石にたびたび借金を申し込んだといいます。これも破談につながった原因だと言われていますが確証はありません。