江戸時代に徳川家綱が作ったヒゲ禁止令
有名な時代劇「水戸黄門」ですが、黄門様は豊かな白ひげを蓄えています。しかしあれは実際にはあり得なかったことです。
なぜなら、幕府では4代目将軍徳川家綱によって1670年に「ヒゲ禁止令」が出されていたからです。このため、武士がヒゲを蓄えることは禁止されていました。
戦国時代は髭が一般的でした。ひげを蓄えた男は猛々しく見えるため、戦争が頻発した戦国時代には髭が非常に好まれたのです。豊臣秀吉は、自分の髭が薄かったことを嫌って、つけ髭をつけていたほどです。
江戸時代は太平の時代です。戦国時代の遺風を嫌った幕府によって、髭禁止令が出されたのでした。
黄門様は天下の副将軍であったから、特別に髭を生やすことが許されたのではないの?と思う人もいるでしょうが、徳川家のつくった法律を徳川一族の者が自ら破るような事はありません。やはりあれは架空の設定です。