交通事故の死者数は警察庁と厚生労働省で定義が違う

交通事故の死者数は警察庁と厚生労働省で定義が違う

交通事故による死者数は、警察庁と厚生労働省から発表されています。このときに疑問なのが、どちらもおなじ「交通事故による死者数」であるにもかかわらず、数字が違う事です。毎年、厚生労働省の発表する数字のほうが、3000人ほど多いのです。これは両者の「交通事故死」の定義が違う事によります。

警察庁の定義は「事故発生から24時間以内に死亡した人」、つまりほとんど即死した人数を数えているのに対し、厚生労働省の定義は「事故発生時間や死亡日時にかかわらず、自動車が関与した事故でその年に死亡した人」であり、これでは警察庁の発表する人数の方がすくなくなるのは当然といえるでしょう。

ちなみに、定義を比べるならば、交通事故でなくなった人の実際の数は厚生労働省の方が近いと言えるでしょう。