前科記録は抹消されるのか

前科記録は抹消されるのか

犯罪を犯したことのある人を「前科者」などと呼びます。「以前に刑罰を科された者」を略して「前科者」です。前科を犯したことがある人は、本籍地の市町村役場に保管されている「犯罪人名簿」に名前が載ることとなります。

ちなみに前科は、罰金刑以上の刑を受けた場合につくものです。そして、市町村役場の「犯罪人名簿」には、禁固以上の刑を受けた場合には10年間、罰金以下の刑を受けた場合には5年間載ることとなります。この年月を経たら、犯罪人名簿から名前は消えます。つまりどんな大悪党でも、10年たてば「前科者」ではなくなるのです。

しかしこれは犯罪人名簿のみにおいて言えることであり、警察が保管する犯罪記録は永遠に資料として保管されるため、前科者ではなくなっても犯罪を犯した過去が消えてなくなることはありません。しかし、警察内部の資料である犯罪記録が一般に公表されることはありません。