のどの薬のトローチに穴が開いている理由
のど薬としてポピュラーなトローチですが、真ん中に穴が空いているのにはわけがあります。
トローチというのは商品や薬剤の固有名詞ではなく、「砂糖と薬を混ぜて固めた錠剤」という意味の一般名詞です。口の中で徐々に溶かしながら服用することで、口腔粘膜に長時間作用させる、というのが正しい用法とされます。
このため、途中で噛んだり、飲み込んだりすると十分な効果を得ることができません。トローチを口に入れたならば、噛みたい衝動にかられたとしても、辛抱強く最後までなめて溶かさなければなりません。
真ん中に穴が空いていることで、飲み込んでしまう可能性は少なくなり、舌の先に引っ掛けておくなどして噛んだり飲み込んだりしてしまう恐れを少なくしているのです。