親ツバメはヒナのために1日にエサを100回以上運ぶ
春になると、全国のいたるところでツバメの巣が見られます。人間の家の軒下や鉄骨の骨組みなどに作られます。ツバメは巣に5〜6羽のヒナを産み、3週間かけて巣だてる状態にまで育てます。
この間親鳥は大忙しです。巣と外を頻繁に往来し、1日になんと100回以上もエサを運んでいるのです。運ばれてきたエサはヒナの元気さの度合いによって与えられていくので、均等に与えられていくわけではありません。1日に30回エサをもらうヒナもいれば、10回くらいしかもらえなかったヒナもいるという具合です。しかし、エサをたくさん与えられたヒナはやがて満足して眠りにつくため、その間にエサがあまりもらえなかったヒナはエサにありつきます。こうして全てのヒナがほぼ均等に成長していきます。