なぜ?渡り鳥が長距離を飛んで移動できる理由
渡り鳥は想像を絶するような距離を飛びます。シベリアから日本へ来る鳥は2000〜3000キロを飛んでくるし、日本から南に行く鳥は4500〜6000キロも移動します。北極で繁殖するキョクアジサシという渡り鳥は、南極大陸で冬を過ごすため、じつに16000キロもの距離を飛んで移動しているのです。
渡り鳥の渡るルートは、海ルート、陸ルート、海陸を併用するルートがあります。ノンストップで目的地を目指す鳥もいれば、中継地点で休みながら目的地へ行く鳥もいます。
渡り鳥は旅立つ季節が近づくと、エサを大量に食べて脂肪分を蓄えます。そしてこの脂肪分が、長距離を飛行する時のエネルギー源になります。出発時には普段の2倍くらいにまで太って旅立ち、目的地に着くころには痩せこけてしまいます。