コアラの赤ちゃんの食べ物は母コアラの便

オーストラリアにすむコアラは、ユーカリの葉を食べて生きています。ユーカリの葉を食べるのはコアラとフクロウムササビくらいであるため、エサを横取りされる心配もなく、のんびりと、一生の大半を木のうえで過ごしています。また、ユーカリの葉は栄養価が非常に低く、更に毒性が強いことからも、他の動物はエサにしないのです。

コアラはユーカリの毒ではビクともしません。コアラは２メートルにも達する盲腸を持っているため、このなかには　ユーカリの毒を分解する酵素が含まれているからです。こうしてユーカリの葉をゆっくり分解し、吸収しています。

しかし、コアラの赤ちゃんとなると話は別です。まだ腸内にバクテリアが少ないため、ユーカリを食べることが出来ないのです。このため、コアラは母親の便を食べます。そうすることで便からバクテリアを摂取する事が出来、やがてユーカリを食べられるようになるのです。