なぜ?スズメが電線に止まる理由
スズメは非常に電線の上を好みます。人間から見ればなぜあのような不安定そうな場所にわざわざ止まっているのだろうか、風が吹いたらとばされないのだろうか、など疑問は尽きませんが、実際にはスズメたちは電線の上に好きで乗っています。スズメにとって電線は、非常に安定した場所なのです。
スズメの足には脛骨というむこうずねにある長い骨の表側と、くるぶし関節の裏側に足指の動きをコントロールする腱がついています。スズメの足の腱が伸びると、足の指は内側に曲がり、電線をしっかりとつかむことが出来るのです。また、足指の裏側には小さな爪のような突起が何百個もでているため、これも電線をつかむのに役立っています。
これらの機能は電線であって初めて発揮する事が出来るものなので、屋根のような平らな場所であると却って不安定な状態になるのです。