サルはサルスベリの木でも簡単に登れる

サルはサルスベリの木でも簡単に登れる

「サルスベリ」という木があります。サルも滑って登れないほど表面がつるつるとした木という意味ですが、実際にはサルはサルスベリの木でも難なく登ることが出来ます。

一般的に、樹皮というのは人間の皮膚のターンオーバーと同様に、内側で新しい樹皮が作られて、表面の古い樹脂がはがれおちることで新しい樹脂と置き換わっています。松の樹脂はうろこ状になっており古くなった樹脂は次々にはがれおちているのです。はがれおちる順番は不規則であるため、表面はおのずとでこぼこになります。

一方サルスベリの木は樹皮にひび割れが起こらず、古い樹皮が広い範囲で一気にはがれおちます。このため、木の肌がなめらかなのです。しかしすべすべしているとはいえ、サルたちは容易に登ってしまいます。