ブドウじゃないのになぜグレープフルーツというか

ブドウじゃないのになぜグレープフルーツというか

グレープはブドウをさす英語です。しかし、グレープフルーツはブドウではなく、柑橘類につけられた名前です。なぜ柑橘類を指すのにグレープという名を冠したのでしょうか。

通常、オレンジなどは木になる時ひとつひとつが分かれた状態で実ります。一方グレープフルーツは、あの大きな実からは想像しがたいことかもしれませんが、ぶどうの房のように、複数個が一本の枝に群がるようにして実るのです。その様子は、遠くからみるとブドウさながらです。この事から、グレープフルーツとよばれるようになったのです。

グレープフルーツは18世紀のインドで、突然変異として生まれた果物です。日本に入ってきたのは1930年代で、当時は高級フルーツとして誰でも食べられるものではありませんでした。一部特権階級の人たちが、ブランデーをかけて食べていました。一般家庭でも食べられるようになったのは、輸入が自由化された1971年からです。