料理のランク、松竹梅の由来と意味
料理のランクに松竹梅の三種類があてられることはご存知の通りですが、なぜ松竹梅と呼ばれるか知っていますか?
そもそも松も竹も梅もめでたいしるしとされています。松は冬でも青々としているから不老長寿の象徴、竹は冬の雪で折れることがないから無事の象徴、梅は雪の中でもきれいな花を咲かせるから勢い・美しさの象徴とされます。
松竹梅は一様におめでたいものであり、最初は順序・優劣がありませんでした。特上を松、上を竹、並を梅という意味で使うようになったのは江戸時代からです。
江戸っ子は頑固で意地っ張りで、お金がなくても「並」を注文したがりません。しかし特上・上・並にそれぞれ松・竹・梅の三種のめでたいものを割り振ることで、お金がない時「並」などと言わず「梅」といえば注文できるようにしたのです。割り振る順番には特に深い意味はなく、ただ松竹梅という単語の順番通りにつけたにすぎません。