なぜ?めでたい時に尾頭付きの鯛を食べる理由
日本では、めでたい祝いの席では、鯛を食べる習慣があります。なぜ鯛を食べるのかと言えば、「鯛」というのが「めでたい」という言葉の「たい」に通じるからです。祝いの席での鯛の食べ方は、刺身や切り身ではなく尾頭付きを食べます。なぜ日本人は祝いの席で食べる鯛には「尾頭付き」に執着するのでしょうか。
これは、尾頭付きの魚は頭から尻尾まで一切が損なわれない形で調理され、提供されるため「完全」という意味があるのです。つまり、「完全」を意味する尾頭付きの鯛を食べることは「人生を全うする」という意味に繋がるのです。こういったわけで、尾頭付きの鯛は縁起がいいとされているのです。
日本の伝統文化が衰退した昨今、こう言った縁起担ぎをすることは次第に減少しています。古き良き日本の文化を、食などの身近なところから取り戻して行きたいものです。