なぜ?赤飯をめでたい時に食べる理由と由来

なぜ?赤飯をめでたい時に食べる理由と由来

日本ではめでたいときには赤飯を炊く習慣がありますが、これはどこから来た習慣なのでしょうか。

日本では大昔、米をお粥にして食べていました。今のように蒸して食べるようになったのは、中国から「甑」という蒸し器が伝わってからのことです。甑が伝わってからは米を蒸して食べるようになりましたが、蒸した米は特別な存在であり、普段はあくまでお粥にしたものを食べていたようです。

蒸した米はめでたい日に限って作られていました。そして蒸した米を作った時には、最初に必ず神前に捧げて儀式をし、儀式の後に初めて皆で分け合って食べたのでした。

このとき神前に捧げられた米は赤みがかったものであったことに由来して、今でもめでたい時には小豆を入れて赤く炊いた赤飯が食べられるのです。