クロワッサンが三日月型になった理由
クロワッサンは今でこそフランスを代表するパンとなっていますが、もともとはオーストリア名物のパンでした。クロワッサンは三日月形をしていますが、この三日月形のパンが出来る背景にはオーストリアの戦争があります。
オーストリアのウィーンでこの三日月形のパンが流行するのは17世紀末のことです。このときオーストリアはトルコと戦争中でした。ある朝、パン屋が早起きすると、偶然にも地下道を掘ってウィーン市街に攻め込もうとしているトルコ軍を発見しました。パン屋はこのことをすぐにオーストリア軍に知らせ、ウィーンの街は急襲を免れたのでした。
このことを祝って、トルコ国旗のシンボルである三日月を食べてしまおうという意味で三日月形のパンが作られたのでした。これが後に、フランスに渡ってクロワッサンとなります。