なぜ？軽油の価格がガソリンよりも安い理由

ガソリンスタンドの値段表を見ると、軽油とガソリンの値段には大きな差があり、軽油のほうが随分と安くなっています。実は欧米では軽油とガスはほぼ同じ値段となっています。なぜ日本ではこのように大きな価格差ができたのでしょうか。

それは1973年に起きた第一次オイルショックの影響です。オイルショックのときにガソリンは急騰しましたが、軽油はバスやトラックの公共輸送に使われる燃料であるため、値上げがあまりされないように通産省の行政指導があったのです。

このほか、ガソリン業者にとって運輸関係が大口のお得意様だったので、値上げを食いとめようとした動きもあったのでした。

その結果、軽油の値上げがあまりなされなかったツケがガソリンに回ることとなり、軽油とガソリンで大きな価格差が生じたのです。