年末にベートーベンの第九交響曲のコンサートがある理由
年末の風物詩といえば「第九」のコンサートでしょう。ベートーベンの第九交響曲を合唱付きで演奏するコンサートです。なぜ、年末になるとこんなにも第九のコンサートが多いのでしょうか。これにはいくつかの理由があります。
ひとつは、この「第九」はベートーベンが作曲した交響曲のうち最後の交響曲であるから、一年の最後に演奏しようというものです。もうひとつは、「第九」のコンサートをすれば、演奏家たちの餅代が出ると言う、きわめて現実的な理由。
そしてこれが最も強い理由ですが、「第九」にはオーケストラだけでなく合唱団のメンバーが100人もつきます。このため、オーケストラと合唱団のメンバーが皆で親戚や知人にチケットを売れば、コンサートが満員になりやすいと言うものです。