なぜ?鳥居マークが立小便禁止の理由
昔、京都の街には大原や八瀬といった京都近郊に住む女性たちが行商人となり、野菜や花を売り歩いていました。この女性たちは生理現象として尿意を催した時、立ち小便をするほかありませんでした。遠くから行商にきているため、知り合いの家があるわけではなく、当時は公衆便所もなかったのです。彼女たちは膝までの長さの木綿がすりを着て、下着はつけていなかったため、立ったまま用を足していました。
やむを得ないこととはいえ、京都の人々たちはこの立ち小便を非常に迷惑に思い、塀のある家では鳥居のマークを描くことで「立ち小便お断り」の意思を表明しました。なぜ神社の鳥居のマークになったのかについては諸説ありますが、有力なのは神聖な鳥居のマークのあるところで立ち小便をするのは憚られるからという理由のようです。