なぜ?石垣が地震に強い理由
日本の石垣は非常に耐久性に優れたものです。その証拠に、日本の城郭では天守閣がなくなっているものの、石垣だけは残されているものは多くあります。さらに日本は地震の多い国ですが、それでも石垣は立派に残っているのです。
普通、石を単純に積み上げるだけでは石にかかる力が真下にのみかかるため、全体の安定は望めません。そこで、昔の人々は力を石垣の内部に分散させるために放物線を描くような積み上げかたを考え出したのです。
この積み上げ型が考案されたのは江戸時代よりも前のことです。この時代はコンピューターなど存在しない時代です。算木とソロバンと曲尺のみをもちいて耐久性のある石垣を正確に積み上げたことは驚嘆に値します。