お風呂の浴槽の湯垢の成分は石鹸カス
風呂に使った時、湯船には「湯垢」が溜まります。これを人間の体の老廃物としての垢だと思っている人が多いと思いますが、それは実際にはそうではありません。湯垢には人間の垢やよごれはわずかしか含まれていないのです。
花王研究所の分析によれば、湯垢の成分の中の71%という大部分をしめているのは脂肪酸カルシウムであったことがわかりました。つまり、これは水分に含まれるカルシウムとせっけんカスの化合物なのです。つまり、湯垢の成分の7割以上はせっけんカスだったと言う事です。
脂肪酸カルシウムに次いで多いのはたんぱく質で、これが10.8%含まれていました。三番目は遊離脂肪酸が6.2%であり、この次が体の汚れである脂肪分5.2%だったことがわかりました。つまり、いつも垢だと思っていた湯垢の中に、本当の垢は5.2%しか含まれていなかったのです。