国体では開催県がよく優勝するがその有利な理由は?
国民体育大会では種目ごとの順位で得点をだし、都道府県ごとに集計し、男女の総合で最も得点が高かった県が優勝となり、天皇杯が贈られます。すでにお気づきの人も多いかと思いますが、この天皇杯はほとんどの場合、開催県が獲得しています。これにはどのようなからくりがあるのでしょうか。
これは、国体の開催県となっている県では、天皇杯獲得のために何年も前から準備をすすめているからです。その手順を言えば、まず、上位入賞が見込める学生を体育の教員として大量に採用して県の代表として送り出します。このほか、県内の企業に優秀な選手を移籍させると言う事もよく行われています。さらには他県から優秀な指導者をスカウトして県内の大学や高校に送り込み、授業よりもクラブ活動を優先して強化を図ります。
このようにして開催県はどんどん強くなっていき、天皇杯を獲得する事が出来ると言うわけです。