テニスのサービスの名前の由来〜なぜサービスというか?
テニスの攻撃側が打つ第一打を「サービス」といいます。裂帛の気合と共に打ちこまれる強烈なショットは、「サービス(奉仕)」という言葉とはかけ離れたものです。なぜサービスと呼ぶようになったかは、テニスの原形であるスポーツ「ジュ・ド・ポーム」を知る必要があります。
ジュ・ド・ポームは13世紀にフランス貴族が考案したスポーツです。このゲームはいかに相手に打たせない球を打ちこむかが重要なのではなく、ラリーが何回続くかに重点を置いた、ゆっくり打ちあうゲームでした。
ゲームの最初には、召使いが「では旦那様、まいります」という掛け声をし、打ち返しやすい球を打つのが通例でした。このため「召使いの奉仕」という意味で「サービス」と呼ばれるようになったのです。