ワールドカップの初代トロフィーの行方

ワールドカップの初代トロフィーの行方

ワールドカップトロフィーはワールドカップ優勝国に与えられる栄光の証ですが、実は現在よくみるあのトロフィーは2代目のトロフィーです。1代目のトロフィーは波乱の末、どこに行ったか分からなくなってしまいました。

初めにワールドカップトロフィーがつくられたのは第1回ワールドカップの時で、1930年のことでした。国際サッカー連盟通称FIFAの依頼で、フランスの彫刻家アベル・ラフルールによって作られました。

見たことがない人が多いでしょうから形状を解説すると、ラピスラズリの台座に純金製の女神が乗っており、その女神がカップを支えているという形状をしています。高さは35センチで、重さは3800グラムのトロフィーでした。

第二次世界大戦中はナチスに狙われました。1966年、イギリス大会の直前にこのトロフィーは盗難により紛失しました。このときは見つかったのですが、1983年にブラジルで再び盗難に遭い、現在も発見されていません。