給水をせずに日本記録を叩き出したマラソンランナー
現在のマラソン日本記録保持者は高岡寿成選手です(2010年現在)。2002年のボストンマラソンで2時間6分16秒を記録し、それ以降この記録は破られていません。
驚くべきことに、高岡選手は給水なしでこの記録を打ち立てました。
マラソンは給水が不可欠なスポーツであるとされてきました。走っている時に汗をかくと水分とミネラルが不足するため、血液や筋肉の水分が減少し、体の機能が低下するためです。
しかし給水にはリスクもあります。まず、走っている時に水分を補給することで胃腸に負担がかかります。このことで体調に変化をきすことがあるのです。また、給水所で他の選手と接触する事もあり得ますし、自分のボトルが上手く取れなかった時にはプレッシャーになります。
マラソンはメンタル面が大きく作用するため、高岡選手は敢て給水せずに走り、日本記録を達成したのです。