土俵の四色の房は何を表している?
大相撲の土俵の上には、天井から吊屋根が吊り下げられています。そして四隅には「四つ房」と呼ばれる四色の房が下がっています。この房は刺しゅう糸をより合わせて作られたもので、長さは212センチ、太さは66センチ、重さは14キロにもなります。
天井から吊屋根が吊り下げられるようになったのは昭和27年の秋場所からのことです。それより前は四本の柱で屋根を支えており、それぞれの柱に色衣が巻かれていました。今の四つ房は色衣の代わりなのです。
それぞれの色の位置は、正面東側が青、向正面東側が赤、正面西側が黒、向正面西側が白と決められています。青の房は青龍、赤の房は朱雀、黒の房は玄武、白の房は白虎というふうに、伝説の神獣をあてています。