サウスポーの語源と由来
野球では左腕投手のことをサウスポーといいますね。この言葉の語源は意外に複雑です。
まず「サウスポー」の「ポー」ですが、これは「paw」つまり「人間の手」という意味です。しかし「サウス」は「south」であり、「南」という意味であり、二つをあわせれば「south paw」つまり「南の手」となります。これでは左腕投手ということと結び付きません。
これを理解するためには、野球を詳しく理解する必要があります。球場はマウンドを中心とし、一塁を南、二塁を東、三塁を北、本塁を西として考えるのです。これは打者の目に太陽光が入らないような配置になっているのです。
こうして観た場合、左腕投手が球を投げる左腕は確かに一塁方向、つまり南を向いていることが分かります。だから「south paw」つまり「南の手」投げる投手として、サウスポーと呼ばれるようになったのです。