日本と東南アジアだけがへその緒を保存する
日本ではへその緒を大切に保存しておきますが、これは日本と東南アジアの国にのみ存在する風習です。欧米や中近東の国では、へその緒を保存するような風習はありません。フィリピンではアルコール漬けにしてお守りにし、インドネシアではへその緒を土の中に埋めて、子供の安全な成長を願うとされています。
へその緒を大切に扱うのは、へその緒が母親と子供の絆の象徴として捉えられているからです。へその緒を大切にすると言う事は、その絆を大切にすると言う事になるのです。特に日本では、へその緒が子供と母親の生命をつないでいたことから、なにか神秘的な力があると信じられていたのです。このため、お守りや子供の成長を祈念する意味から、へその緒を保存するようになったのです。