アルプスの少女ハイジのアルムおんじの過去

アルプスの少女ハイジのアルムおんじの過去

アルプスの少女ハイジは、アニメと原作では違う点がいくつかあります。ハイジと一緒に暮らすアルムおんじはアニメでは偏屈なお爺さんとして描かれていますが、原作では非常に波瀾万丈な半生を送っています。

おんじは裕福な農家に生まれ、青年期は金持ちのどら息子として生活は荒れ放題でした。農家の後を継いでからは酒とギャンブルに溺れ、農場を手放すハメになり、両親はこのショックで死んでしまいます。おんじは放浪の末にナポリで軍隊に入りますが、喧嘩で人を殺してしまい軍を脱走します。15年の放浪の末、結婚して息子もうまれますが、今度は妻が死んでしまいます。デルフリ村にうつったおんじは大工として暮らしますが、今度は仕事中に事故を起こして息子を亡くします。

不幸続きのおんじは神を恐れないから不幸がつづくのだと村人たちは懺悔を勧めますが、おんじはそれに反発して誰とも口をきかない偏屈なじいさんになってしまったのです。

アニメ版では宗教的な背景が存在するので、ただの偏屈なおじいさんとして描かれたのです。