日本の珍しい植物

日本の珍しい植物

日本には、たった2ヶ所にしか自生していない大変珍しい樹木があります。それはアイラトビカズラというマメ科の植物です。

2本のうち1本は熊本県山鹿市に存在します。樹齢は千年を越えており、国の特別天然記念物の指定を受けています。

長い間この1本しか確認されていなかったのですが、2000年になって、長崎県佐世保市の九十九島のなかの時計島という無人島にアイラトビカズラの自生が確認されました。科学鑑定の結果、熊本県のアイラトビカズラと同種のものであることが確認されています。

なぜアイラトビカズラが日本でたった2ヶ所にしか自生していないのかは不明です。平安時代には既に存在し、日本の各地で自生していたものがいつの間にか枯れ果てて残り2本になったと考えられています。