川沿いに柳の木が植えられている理由

川沿いに柳の木が植えられている理由

昔は、川沿いや池の周りに必ず柳が植えられていました。福岡県の柳川市では、川に沿って柳がたくさん植えられている風景が今も残っており、川沿いの柳が地名の由来になったほどです。また、川沿いの柳に幽霊という組み合わせも、古くからの怪談の定番になっているところです。

なぜ川沿いに柳の木が植えられたのかと言えば、柳を水害防止のために使っていたからです。柳は湿気のあるところを好み、根が丈夫で深く根付きます。このため、川の水が増水しても柳の根によって岸が崩れるのを防ぎ、川の氾濫を防ぐ事が出来たのです。

最近では柳を見なくなりましたが、これは川の堤防を柳に頼る時代は終り、コンクリートに変わったからです。