海水の塩分濃度の分布地域での違い

海水の塩分濃度の分布地域での違い

世界中の海はつながっているため、どの海もしょっぱさは変わらないと思うことでしょう。たしかにほとんどが変わらない濃度で、大体が約3.5%となっています。大西洋は3.53%、太平洋は3.49%、インド洋は3.48%となっており、しょっぱさはほとんど変わりません。

しかし世界には、塩分濃度が明らかに低い海があります。それは北極海です。北極海にはロシアのオビ川、北米大陸のマッケンジー川などの大河から淡水が大量に流れ込んでいることに加えて、北極の氷が溶けだすことで塩分濃度を薄めています。とくに春から夏にかけては氷が良く溶けるため、塩分濃度はより薄くなっています。北極海の塩分濃度は世界の海の平均よりもかなり低く、場所によっては2・55%くらいしかないとされています。