黄砂は中国のゴビ砂漠から1日で日本に飛んでくる
春先の日本には、黄砂が飛来します。洗濯物や車に黄色い砂がつくため、招かれざる客と思っている人が多いことでしょう。
黄砂の正体は、偏西風に乗ってくる、ゴビ砂漠の砂塵です。ゴビ砂漠の砂は、強風に巻き上げられて上空の偏西風に乗りますが、偏西風に乗って日本にたどり着くまでにはわずか1日しか要しません。日本を通りこしてハワイやアラスカまで飛ぶこともあると言うのだから驚きです。
スピードにすると、上空を流れる偏西風の速度は秒速50メートルくらいです。これは時速で180キロになります。日本からゴビ砂漠までは4000キロくらいですから、確かに1日で到着しますね。
ちなみに日本に落ちる砂塵は、1平方キロ当たり2〜3トンにもなります。