娑婆(シャバ)の意味

娑婆(シャバ)の意味

よくVシネマなどを見ていると、刑務所の中ことを「ムショ」、外のことを「娑婆」と呼んでいます。「ムショ」は「刑務所」の「務所」であり、分かりやすいです。しかし、「娑婆」という言葉は「娑婆のメシはうまい」とか「娑婆に出る(出所する)」などのセリフでよく聞きますが、肝心の「娑婆」とは何のことなのでしょうか。

「娑婆」という言葉は仏教から来ています。仏教ではサンスクリット語で「人間界」を指す言葉である「サーハ」に「娑婆」という言葉を当てたのです。またサンスクリット語の「サーハ」とは
「苦しみに満ちた土地」という意味があります。

「苦しみに満ちた土地」というのは「人間界」のことであり、これを「娑婆」と呼びます。このことから、人間界と隔絶された刑務所を「ムショ」、外の世界つまり人間界を「娑婆」と呼ぶようになったのです。