赤の他人の語源と意味
「赤の他人」はなぜ「赤」なのでしょうか。緑や黒ではだめなのでしょうか。
なぜ赤という字を用いるのかと言うと、これには3つの説があります。
一つ目はサンスクリット語の「アルガ」に閼伽という漢字をあてたことによります。閼伽とは仏様に供える水の事。水は冷たい、他人は水のように冷たい、水のような他人、赤の他人と派生していったと言われます。
もうひとつの説は、そもそも赤という漢字は強調の意味合いがあることです。例えば「赤っ恥」とか「真っ赤なウソ」などと言われますね。これらに使われる赤と同じく、「まったくの他人」という意味でつかわれるようになったと言うものです。
そして三つ目は「あきらかな他人」という言い方が変化していって、やがて「赤の他人」と言われるようになったとする説もあります。
どれも捨てがたい信憑性のある節であり、今のところどの説が正しカは分かっていません。