血糖値が高いと血管がもろくなる理由
中高年が健康上のことで特に気をつけるのは血糖値です。血糖値が高い糖尿病と診断され、これが脳卒中や心臓病を誘発する恐れがあるからです。
これは、血糖値自体が悪いわけではありません。人間は炭水化物を摂取する事で、つねに血液の中に糖分を保持しています。血液に乗って全身を回った糖分は、細胞のエネルギー源になります。つまり血糖は生命維持のために必ず必要なものなのです。
問題なのは、インシュリンが分泌されなかったり、細胞が糖をうまく取り込めないことによって血糖値が高いままになってしまう事です。血糖値が高いままであれば、糖は血管壁とくっついて血管をもろくします。その結果、脳卒中や心臓病を誘因したり、網膜の血管が破れて失明したりするのです。